2011年11月06日

火車

宮部みゆきの濃密な傑作小説(1992年7月に刊行)をドラマ化。

演技となると棒読みになってしまう佐々木希に話をさせず,
局所を切り取って,
謎の美女としてのシルエットを浮き彫りにさせた演出が巧い。

しかし,彼女には気の強さだけで,
内面から滲む憂いには欠ける気がした。

そこ,ちょっと残念。


『悪女』
と単純な言葉では集約できない複雑な女性。

”哀しみ” ”執着” ”怒り”を
存在そのものから醸し出してほしかったな。


2時間と少しで描き切らないといけないから,
駆け足になるのは仕方が無いが,
原作の完成度が背後にずしんと構えているおかげで,
印象に残るドラマにはなっていた。


お金が生む闇の深さを追う捜査劇。


アラン・ドロン「太陽がいっぱい」にも似た締めが余韻を残す。



演出:橋本一

出演:上川隆也,
   佐々木希,田畑智子,
   寺脇康文 ほか

放送:テレビ朝日 2011年11月5日

公式サイト 





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宮部 みゆき
新潮社 1998-01

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紀伊國屋書店 2011-05-28

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